マンダラートで81マスの閃きを!~書き方や効果とは~

”マンダラート”とは、新しいアイデアを求められる際や情報の整理にも役立つフレームワークです。

このマンダラートを上手く取り入れると、効率的に課題を解決したり新しいアイデアを生み出したりすることが出来ます。

「目標達成シート」としてプロ野球選手の大谷翔平選手が使用したことでも有名な”マンダラート”をビジネスに取り入れ、作業効率化やアイデア発想のフレームワークとして活用してみましょう!

マンダラートとは

マンダラートとは、正方形のマスに情報やアイデアを書き、情報を可視化し整理をすることが出来るフレームワークです。

一番大きなテーマや目標を中心に書き、そこから派生させてアイデアや情報を書き入れていきます。最終的に9×9の81のアイデアがマスに埋まった時点で完成です。

最後の81個の正方形のマスが幾何学模様に見え、仏教の曼荼羅(まんだら)に描かれた仏像の配置にも似ていることから、曼荼羅とアートを掛け合わせて”マンダラート”と名付けられました。

同じようなアイデア発想のフレームワークとして、「マトリックス法」が挙げられます。マス目にアイデアや発想を書き入れ、掘り下げていく点はマンダラートと同じです。しかし、マンダラートがひとつのテーマから8つの発想を自由に展開していくのに対し、マトリックス法は縦軸と横軸に同じ数だけテーマや情報を書き入れて情報を整理します。

マンダラートが9マスを基本としているのに対して、マトリックス法はテーマの数によってマス目が変動するのが大きな違いです。

マンダラートで得られる効果

マンダラートは情報を可視化し、整理をすることが出来ます。マンダラートを行うことでどのような効果(メリット)が得られるのかを詳しくご紹介します。

  • 目標(テーマ)に向けたプロセスを整理できる

メインテーマから派生させて考えを膨らましていくため、目標達成のために何をするべきか。メインテーマに対して必要な情報、工程は何かを可視化し、整理することが出来ます。そのため自分がやるべき行動が分かり、効率的に物事を進めることが出来ます。また、周囲に行動を伝えやすいため、チームとしても必要なサポートが分かりやすくなります。

  • 発想の幅が広がる

81のマスを埋めることでマンダラートが完成します。そのため、普段出てこなかったアイデアにたどり着くことが出来るかもしれません。ひとつの課題と向き合っても豊富なアイデアは出てきませんが、関連した語句からなら新たな視点の解決策が見つけられることもあります。そのため、マンダラートは効率的なアイデア発想方法だと言えます。

マンダラートを書いてみよう

では、実際にどのように書いていくのかをご紹介します。

1.目標(メインテーマ)を書く

まず、中心になるマスに大きな目標やメインテーマを書き入れます。

これが今回のワークの起点となるため、何のためにこのワークを始めたのか、最終的な目標を意識しながら書きましょう。

2.周囲の8マスに関連語句を書く

目標やメインテーマに関連する語句を8つ書きます。

この時の注意点は、必ず8つ埋めることです。例え現実味がなくても、まずは8つ埋めることを目標とします。ここでもし語句が浮かばなかったら、中心の語句を変えたり、違う言い回しをしてみたりして8つ書き入れるようにします。

3.8つの関連語句を小テーマとして派生させる

メインテーマから出てきた関連語句を、小テーマとしてそれぞれ新たなマスの中心に書き、そこから小テーマの関連語句をまた8つ書きます。

ここでは、具体的なワードを書くことがポイントです。例えば、「SNSの活用」であれば「インフルエンサーとのコラボ」「公式Twitterの運用」などが挙げられます。

このようにして全部のマスを埋めると、9×9の81マスが埋まり、マンダラートは完成です。しかし、まだ抽象的で行動に移せそうにない場合は同じように語句を派生させてマスを増やしていくことはできますが、最低81マスは埋めなければ具体的な行動案には辿り着けないため、81マスは埋めるように注意しましょう。

4.出てきた内容を行動に移す

すべてのマスが埋まれば、ひとつずつできるものから行動に移していきましょう。派生された行動をしていくことで、最終的に大きな目標やメインテーマにたどり着きます。

出てきた内容に目を通すと、同じような言葉や意味合いのものが出てくる場合があります。その場合は、その内容が重要度の高いものや、アイデアとしての価値が高いものである可能性が高いため、積極的に行動に移すようにしましょう。

ここで具体例として、冒頭にもご紹介したプロ野球選手の大谷翔平選手のマンダラートを見てみましょう。

出典:大谷 花巻東流“夢実現シート” 高1冬は「ドラ1 8球団」― スポニチ Sponichi Annex 野球

プロ野球で活躍をする大谷翔平選手が高校時代に書いたマンダラートです。

彼は大きな目標として「ドラフト1位を8球団で獲得する」と立て、それに必要だと考えられる行動が書かれています。

よく見ると、「体幹強化」「可動域」という言葉が何度か出てきたり、「礼儀」「挨拶」など似たような言葉が書かれたりしています。このように何度も出てくる言葉は価値が高い行動として積極的に取り入れることで目標達成に近づくことが出来るでしょう。

作成ポイント

  • 目標設定の意味を理解する

マンダラートの作成にあたり、なぜこの目標(テーマ)にしたのかの意味を理解して取り組みましょう。「なんとなく」「言われたから」という曖昧な理由では導き出される結論も曖昧なものになってしまいマンダラートを作成する意味がなくなってしまいます。明確な目標、目的を持って取り組むようにしましょう。

  • 必ず81マス埋める

何度も記述しているように、マンダラートは81マスすべてのマスを埋めることに意味があります。半ば強制的にもワードを出すことで新しい考え方が生まれることもあるため、必ず埋めることを意識しましょう。

もしどうしても埋まらない場合はテーマや小テーマを変えるなど工夫をして埋めるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回のコラムでは、”マンダラート”についてご紹介しました。

新しいアイデアが欲しいとき、目標に向けたプロセスの整理がしたい時に是非活用してみてください!

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